~風の彼方~
美しいものが好き。自然と身体にいいことを模索・実践中です
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片岡球子展
織りの教室の大好きな先輩に誘って頂いて、香雪美術館に行って参りました。

絵に添えられた解説が丁寧だったのですが、先輩が教えて下さった見方は、まず一通り絵を見て回った後に、解説を読みながらもう一度見直すこと。全部で31点の展示は、気軽に、そしてじっくり見るのにちょうどいい感じでした。

カラフルな色使い、大胆な画面構成、「面構シリーズ」はユニークさで秀逸。何より元気を頂けますよv
晩年になるほどにシンプルでデフォルメも入った絵は、熊谷守一さんを少し思い出しました。
パワーを貰いたい方、シャキっとしたい方にお薦めです。
私は引越前の鬱屈感が晴れました。今日からがんばろっ♪
北大路魯山人展
先日行って参りました。
開催期間中に2度しか予定されていないギャラリートーク(学芸員による展示解説、事前には知らなかった)にちょうどの時間に到着することができ、とてもラッキーでした。一時間ほど、学芸員の方による、主要な展示物前での説明は、わかりやすく、その作品の生まれた状況など、今まで風聞のみでぼんやりとしか把握していなかった魯山人の人となりに少し近づけた気になりました。2回目は11月22日です。おすすめです。
陶器は、意匠を凝らした作品ではあってもお料理あってのものという位置付けがよりはっきりするよう、「懐石辻留」さんのお料理をのせて撮った写真が飾られていました。その道の方は、魯山人の器には、「ここに盛りなさい」という暗号のようなものが感じられるのだそうです。私には難しすぎるのですが、波文蓋付煮物椀は、なるほど辻留さんのお料理の写真を見ると得心がいきます。お料理が本当に映えています。空腹で行くと辛いかも。鮑型の大鉢も圧巻ですし、一閑張日月椀は似たようなものは見た事がありますが、燻した色合いなど、実物はやはり素敵でした。変わったところでは、陶器のビールカップ、でも底が硝子のもの、など。

斬新なデザインでは、草文の鉢、糸巻平向付、白菜画沙羅などが好きでしたし、火鉢は欲しくなりました。

魯山人の多才さと、激しさは解説の端々に出てきましたが、妥協しない人生には争いも致し方ない面があるのかもと、少しく納得できるような作品群です。
中途半端なものよりは、と「備前焼きの上に銀彩の器」なんて、伝統を重んじる方々には許し難い手法でしょう。比較すれば、私はやはり備前焼きそのものの方が好きですが、魯山人による、仕上げの一筆あるいは一削りによって、表情がこうも変わるのかということでは、はっとさせられる作品が多いと思います。

陶器のみならず、看板、陶印、石印、絵画、漆器などいろいろな作品、星岡茶寮の資料など今までと違った魯山人が見られると思います。
MIHO MUSEUM
昨日はいいお天気で行楽日和でしたね。
「若冲ワンダーランド」を目指して、少し遅めの10時半に家を出ると、高速に上がってすぐ渋滞情報を見ることになりました。連休の中日はさすがに混んでいます。

途中の大津サービスエリア「叶匠寿庵」のレストランで昼食を。琵琶湖は空気が澄んで見晴らしがよく、すぐ近くに比叡山の緑が見られました。残念ながら、連休中「おばんざい御膳」は休止で、かき揚げうどんを頂きました。お出しは効いていたのですが、揚げ物は日頃食べつけないせいか、かなり胃にこたえました。油の質によるのかもしれません。。。

すっかり前置きが長くなりましたが、、、

草津田上まで走り、そこから降りて、下の道を走ること20分ほどで入り口に到着。が、駐車場の空き待ちに30分以上並んで、14時過ぎに駐車場に落ち着きました。通常は1時間半ほどの行程が倍以上です。

美術館までも結構歩きます。レセプション棟から美術館までは6、7人乗りの小さいバス(?)が往復していました。山の中なので、空気がヒンヤリします。木々の葉も少し色づき始めていました。紅葉も美しいだろうと思います。

I.M.ペイ氏の設計は、美術館もですが、そこに至るまでのトンネル、吊り橋がとても美しくて周りの自然に溶け込んでいます。家人によると「お金がかかっているけれど、無駄がない」そうで、感嘆しきりです。

若冲展自体は9月1日から12月13日までの期間中、6期にわたって部分的に入れ替えながらの展示ですので、思っていたほど作品は見られませんでしたが、相国寺の「若冲展」やプライスコレクションで見ていないものが殆どで、新鮮でした。いつものように斬新、遊び心満載で、パンフレットになっている「象と鯨図屏風」などはどう見ても漫画なのですが、可愛くて飽きずに眺めてしまいます。構成(対象の切り取り方)も面白い。隣で見ていた方が、「旭日松鶴図」を見ながら、「2羽の鶴が何故こういう風に描かれるかな。どっちの足だかわからない」と言っているのに思わず微笑んでしまいました。プライスコレクションで見た「鳥獣花木図屏風」も見られます。こちらは最初のインパクトが薄れて、「またお目にかかれましたね~」。まだまだ見たいものもあるので、期間中にもう一度行けたらいいなと思っています。

もう一つの秋季特別展「オクサスのほとりより -東西文明の架け橋・古代中央アジア」も見応えありました。17時までの開館時間は30分延長されたため、ゆっくり回って、若冲展は二回見ることもできました。

この展示は大勢の人が訪れているようです。喫茶室は、休憩で夕方行った時には、サンドイッチもケーキもあんみつも無く、そして私たちが出る頃には、最後の白玉あずきも無くなっていました。休日に行かれる時はお早めに!

17時半に駐車場を後にする頃には夜の帷が下りはじめて、秋を感じさせます。別世界の半日でした。
芸術の秋…
秋になって、催事が多くなってきました。

是非行きたいもの(備忘)
・神戸ファッション美術館の超絶刺繍
・MIHO Museumの秋季特別展「若冲ワンダーランド」
「吉田紘三と手織り100人展」
 (私も一応参加しています。10/23~25於市原亀之助商店)
・京都文化博物館の志村ふくみと門下生による 小ぐら会織物展 ≪染織≫
・陶芸の森の別展 没後50年 北大路魯山人
・神戸市立博物館の美しきアジアの玉手箱

文楽や能も。。。

アダン
一村
また週末がやってきます♪

先の日曜は「田中一村展」に友人と行ってきたのでした。

到着して展示を見た後、13時30分からの「田中一村の世界」という講演も拝聴しました。会場にない絵もスライドを使っての説明があり、いろいろ唸るところ多く、やはりこうした展示は解説を聞いて見ると見ないでは大違いだと思いました。

今回は、個人所蔵作品に焦点を絞ったという謳い文句どおり、初公開のもの、新発見のものなど珍しいものが沢山出されていたようです。漠然と奄美の作品を想像していくと期待と違うのかもしれませんが、天稟に恵まれたとはいえ南画の筆致や篆刻など、わずか8歳から描いているものとは思えないものばかり(米邨時代)で驚嘆します。

父、稲村がちょっと手を入れたのが悔しくてその部分が引きちぎられた菊の色紙も間近に見、初公開の黒梅長巻に惚れ惚れし、ポスターにも印刷されている「トラツグミのいる秋色図」や「ニンドウにオナガ」に好みの色彩を見、四季花譜図の精緻な画に花の名前を思い出し、日傘に描かれた花草の可憐さに微笑み、と時間を忘れますが、中でもやはりエンマ大王への土産と言われた2点のうちの一つ「アダンの木」には本当に圧倒されました。構図やアダンは勿論ですが、寄せるさざ波、浜辺を埋める小石の群れがとてもこの世のもののように思えないほど美しく(プラチナを使っていると講演者の方はおっしゃっていました)、飽きずに眺めておりました。個人蔵ということで、田中一村記念美術館でも複製を展示してあると知り、講演の中では、もう一つの土産の「クワズイモとソテツ」は行方がわからないと仰っていたことを思うとこの機会が稀なことを実感します。講演の内容も含めて、大変有意義な一日となりました。

講演会は先着60名だった(実際は100人以上いたように思う)のですが、何故か奄美黒糖焼酎「奄美の社」を頂けて、こちらも予期せぬ嬉しい出来事でした。瓶のラベルが一村のアカショウビンだったからでしょうか。町田酒造(里の曙)さん、太っ腹です。

帰りに無理を承知でポスターが頂けるかどうか受付に訪ねたのですが、快く譲って下さいました。写真はそのポスターと焼酎です。

帰って早速友人に教えてもらった「アダンの画帖 田中一村伝」を読むと、何故一村手製の木魚や帯留があったのか、観音図がいつ描かれたのか、軍鶏が描かれた状況などがわかり、これらを踏まえてもう一度見てみたい欲求にかられました。24日までです。
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